マイケル
マイケル・ジャクソン「スリラー
」のプロモを見たときは、とにかく感動した。
今みたいにケーブルでMTVチャンネルがある時代じゃないので、
TVKの深夜にSONYミュージックTVを延々とエアチェックしたり、
なんとかVHSに納めようとして苦心したのが懐かしい。
この頃、ラッセル・マルケイがデュランデュランの「アリーナ
」をとったり、
ビリージョエル
のセンスのいいプロモがでてきたり、
「フラッシュダンス
」や「フットルース
」「トップガン
」など
挿入歌が映画を切り出したプロモになったりと、
音楽と映像をマッチングさせたセンスが爆発的に進化していった。
1980年代初め、映像編集文化の最先端が、
アメリカのプロモーションビデオだったと思う。
この頃は今では当たり前といえる
曲とカッティングをマッチさせている作品が、
映画だけでなく、プロモも意外と少なかった。
そんな中、センスのいいプロモが引っ張ることで
映画の編集センスも加速度的に進化し、
追いつき追い越しを繰り返してきたような気もする。
ちなみにこの頃、自分もビデオ編集にこってマッドビデオを作ったりしたことが、
後に自主映画作ったり、今の仕事である脚本の構成作りに活かされたりもしてる。
で、プロモの中でも圧倒的なセンスと熱の入れようがすごかったのが、
やはりマイケルで、
「スリラー」
「ビートイット」
「ビリージーン」
「BAD」
「Black or White」
「ムーンウォーカー
」のダンスシーン
の映像は脳裏にこびりついている。
あとおすすめはプロモではないんだけど、
プロモ集の
Video Greatest Hits: History
(1995)
HIStory on Film, Volume II
(1997)
のオープニング映像。
前者が世界コンサートの映像を編集したもので、
後者が配下を従え行進する姿と自らの巨大銅像を除幕式のイメージ映像。
この人、一体どこまで自分が好きなんだ!
叫びたくなるような作品に仕上がってます。
とにかく、
曲とか奇行とか、人生そのものがエンターテイメントな人な以上に
マイケルは映像と音楽を決定的に結びつけた
総合芸術家というイメージが私にとっては強い。
ほんと、訃報は残念なんだけど、
全く亡くなった気がしないのも事実だ。
多分、ロボに変形して
復活するんじゃないかって、
気がする。
いや、頼む、復活してくれ!
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