ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島
「あら、面白くないなぁ」
それが数十分見て思った印象だった。
見ていて、全然オマツリが楽しくないのである。
しかし、客としてはずるいことにその理由もわかっていた。
この作品の監督である細田監督が、デジモン等で注目を浴び、ジブリの「ハウル」の監督に抜擢されたが、その後どんな経緯があったのかは知らないが、監督をハズされ「もう俺は終わりだ」と思った果てで、古巣に拾われこの作品を製作し、その体験がにじみ出ているということを知ってから見ているからだ。
このオマツリ島はジブリなのだそうだ。
そして、仲間をひきつれてきた監督に科せられる不条理な試練。
楽しいわけがない。
演出がホラーなのだ。
いや、でもここはまだ楽しくなければいけないはずだ。
その証拠に途中で耐えられなくなって前半で二回も寝た。
これはまずい。
そんなこんなで、リトライしながら見たので、これをいい作品と手放しで誉めることはできないのだが、やはり、後半面白いのですよ。
なんつーか、「血」や「怨念」のみえる面白さがある。強烈な「孤独」がある。
なんだろう、異様に泣けるのだ。
ここが細田監督の演出力というかパワーというのか、
「時をかける少女」にしろ「デジモン」にしろ俺は最初、物語に感動して泣いてるのかと思っていたが、今回の「オマツリ男爵」を見て思ったのは物語ではなく演出のパワーに押し切られて泣いてるんじゃないかと思ったんです。
音楽で泣く感覚に近いというか、そんな感じ。
俺自身が漫画家としての邪推というか、勝手な思い入れを入れすぎて見ているのもありましたが、なんか、後半すごく泣けました。
でも、最後に多分、作家としていい意味で性格悪いよ!この監督さん。
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